田中光敏 Mitsutoshi Tanaka/映画監督、CMディレクター
電通映画社(現在電通テック)、テレビマンユニオンCMを経て、1984年 株式会社クリエイターズユニオンを設立。CMディレクターとして数多くの作品を手がけ、ACC賞、日本放送連盟賞に入賞。企業PRでは産業映画コンクール・グランプリを受賞している。また、ACC地域テレビCMファイナリストを「ダイドードリンコ企業CM・白い自販機編60秒」で受賞。その他にもプロモーション・ビデオなど幅広いジャンルの映像作品がある。
そして2001年、石ノ森章太郎原作の「 化粧師 」を劇場用映画として初監督し、長年の夢のデビューを果たす。この映画は第14回東京国際映画祭のコンペ部門に出品され、最優秀脚本賞を受賞。2002年の正月映画第2弾として一般公開され好評を博し、上海国際映画祭でも招待作品として上映される。
2003年には映画監督第2作目として、さだまさし原作のベストセラー小説の映画化作品「 精霊流し 」を完成させ、この年のお正月映画として全国ロードショー公開され、日本映画復興賞・奨励賞を受賞した。
第3作目監督作品として、2009年9月、東映系全国ロードショーにて「 火天の城 」公開。この「火天の城 」は歴史的主要人物ではなく裏方に焦点を当てた物語として、新しい時代劇映画として高い評価を得た。
2013年12月東映系公開の「利休にたずねよ」は、第37回モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞、第37回日本アカデミー賞 最優秀美術賞、優秀作品賞など9部門受賞。2014年4月東映系公開の「サクラサク」は、さだまさしが原作。都会の崩壊寸前の家族が、認知症になりかけている父親の記憶をたどって旅に出るロードムービー。第38回モントリオール世界 映画祭・招待作品、第1回アジア国際映画祭にて、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀映画音楽賞を獲得。
2015年12月公開の「海難1890」は日本とトルコの合作で、和歌山県串本町沖の海難事故と、95年後のテヘランでの日本人救出という二つえのエピソードを基にした感動の物語。東映系全国ロードショー。第39回日本アカデミー賞にて、優秀監督賞を初め、優秀作品賞など10部門で受賞。美術と録音部門は最優秀賞を獲得。
最新作、「天外者」は、三浦春馬が主演。2020年12月に全国公開となり、コロナ禍であっても、満員御礼が続き、1度公開が終わっても、観客の要望にて、再上演になる映画館も多数。半年近くになっても上映が続いている、まさにロングラン興行。その間、第94回キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画第1位、読者選出日本映画監督賞とW受賞。他に、第13回東京新聞映画賞にも選ばれた。関係者の念願である海外上映は、台湾、ハワイ国際映画祭(バーチャルイベントのため、アメリカ本土で視聴可能)、上海国際映画祭が決まっている。
現在、「法定相続人」(仮題)、「北の流氷」(仮題)を準備中。
【受賞歴等】
2010年 出身地である北海道浦河郡浦河町の観光大使に就任
2013年 第37回モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞受賞
2013年 「利休にたずねよ」第30回山路ふみ子文化賞を受賞
2014年 おおさかシネフェスティバル2014 監督賞受賞
2014年 大阪芸術大学映像学科教授就任
2016年 「海難1890」第39回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞
2016年 和歌山県知事表彰、串本町長表彰、トルコ記念館館長就任
2017年 福井県あわら市の越前あわら観光大使就任
2017年 和歌山大学国際観光学センター客員研究員就任
2017年 「サクラサク」第1回アジア国際映画祭 最優秀監督賞受賞
2021年 「天外者」第94回キネマ旬報ベスト・テン読者選出日本映画監督賞受賞
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