撮影19日目 朝食の大切さ

日本とトルコで「海難1890」という映画を撮った時、トルコの映画スタッフと一緒に仕事して、学んだことを思い出しました。
トルコでは、朝何時から始まろうと、まず朝ごはんをスタッフ一緒に食べて、その日の撮影をスタートします。
日本では、経費や合理性を重視して、朝7時以降の撮影の時は、自分達で朝ごはんを、となっているケースが多いのです。
私達日本スタッフは、
まずみんなで食事?
スタートが遅れるのでは?
その時間に撮影したら?
非合理的なやり方と思い、馴染みませんでした。
ところが、日を重ねて行くうち、朝の食事の時間が大切なコミュニケーションの場であり、スタッフ全員で、しっかり食べて仕事をすることが、いかに大切な時間であるか、トルコの非合理的やり方と思っていた、食事の時間を共有することがいかに大切かを実感しました。
日本スタッフとトルコスタッフが日を重ねる事に、朝食を食べながら、笑顔で仕事の確認をし、コミュニケーションはかる。
撮影が終わりに近づく頃、私達日本スタッフは、トルコの映画スタッフに大切なこと教えていただいた事に気付きました。

同じ釜の飯。

私達日本人は、もしかすると合理性や経済を優先するあまり、大切なもの失っているのかもしれませんね。

田中光敏拝

P.S.
戦争反対